- Menu -

ひとりでオンラインショップ運営、出産入院時こうして継続していた

Home >> Blog >> Webサイト制作

Tag: ,

ひとりでオンラインショップ運営、出産入院時こうして継続していた

今は閉店したが、5年半ほどオンラインショップをぼっち運営していた。
ひとりぼっちだった理由は、雇うほど全然儲かってなかったから、ひとりで十分運営できたから。

私が妊娠した時期

オンラインショップをして3年目に入った頃に妊娠した。
大した利益のないものの少しずつ売上は順調に上がっていた。

もちろんおろす気はない。
出産する。
私の場合、不妊治療はしていなかったものの、なかなか妊娠しなかったので、どうやら妊娠しにくい体質であるとは思っていた。
だから、妊娠は計画的にはできないし、「できた時が産みどき」だと、夫婦共にそういう考え方だった。
また、できなかったらそれはそれ。その人生を楽しんでいこうという考えだった。

妊娠した時、「さて、オンラインショップをどうしようか」と思った。
もちろん、やめるつもりはない。
だけど、ぼっち運営なので、いきなり陣痛がきた時とか、入院中とか、どうすべきか。

女ならではの問題。

欲を言えば、もっと売上が伸びて、人ひとり雇える段階で妊娠していたら、これほど悩まなくても良かった。

しかし、そんなことは言ってられない。
私は妊娠したのだ。
どうにかせねばならなかった。

出産後どれぐらいで仕事に復帰できるのか

私は初めての妊娠出産であるから、出産後どれぐらいで復帰できる状態になるのかわからなかった。

母や夫に話すと「まぁ、1週間ぐらいで大丈夫だと思うよ」

え?

いくらなんでも、私はそれはないんじゃないかと思った。
しかし、実際に母も1週間程度ですぐに仕事をしていたようだ。
自宅で仕事をしていたのでできたのかもしれないが、それにしても・・・

以前務めていた時、元看護師の人が「本当は出産後、1ヶ月は安静にしていた方がいいのよね」と言っていた。
実はその方も男性の上司の判断の元、すぐに復帰してきた。
当時私は出産経験もないし実際がどうなのかわからなかったのだが、今思うと、よく復帰してきていたなぁと思う。

出産後、出産した人がどういう体の状態なのか知らない人の判断はすごく恐ろしい。
赤ちゃんを代わりに見る人がいたら、出産後間もない場合でもすぐに復帰すればいいと思っているようだ。
本人が判断したのならともかく、本人以外の人からそんなふうに判断されるのは、恐ろしいと思う。

私はネットで情報を得ながら、やっぱり1週間は厳しいんじゃないかと思った。
しかも、産後若い健康体の人と同じようにすんなり体調が戻っているかも不明だ。

しかし、1週間以上ショップを一時閉店させてもいいものだろうか。
もし、1ヶ月以上になったらどうしよう。
いや、1か月でも一時閉店にしては長すぎだろう。
いや、万が一、難産で自分が死んでしまった時、お店どうなるんだろう。

出産前後の計画をする

とにかく、悩んでいても仕方がないので、なったらなったでどうにかなるだろうと、計画を練る。
あっさり書いているが、実際はずっと頭の片隅で不安だった。

一時閉店のHTMLを作っておく

まず、陣痛がいつ来るのか不明だ。
陣痛を感じても、すぐに出産には至らないので、陣痛を微かに感じた時点で、サイトに「出産入院のためしばらくお休みします。注文は可能ですが、出荷が通常より1〜2週間ほどかかります。」とトップページに表示できるようHTMLをあらかじめ作っておいた。

しかし、陣痛ではなく、先に破水という事態もある。
破水なら、すぐに入院になる。
その時は、もし一時閉店のHTMLをすぐに入れられる状態であればやろうと思うが、無理なら出産後にお詫び文と共に編集するしかないと思った。

産婦人科入院中にノートパソコンを持ち込む(無線LANカードも契約)

私は、産婦人科に入院中も受注や問い合わせの確認、HTML修正ができるよう、ノートパソコンを持ち込むことにした。
元々、デスクトップしか持っていなかったが、新たにノートパソコンをこのために購入した。
ネットに繋げなければならないので、無線LANカードも契約しておいた。

もちろん、先生には事情を説明して、ノートパソコンの持ち込みができるか、無線LANは繋がりやすい環境か確認した。
先生は「入院中はそういうことせずにゆっくり過ごした方がいいんだけどね」とは言われたけれど、ノートパソコンの持ち込みを許可してくださった。

私もゆっくり休むべきだとわかっているが、いろんな問題を山積みにしたまま退院する方がもっと怖いと思っていた。

マニュアル作り、家族にヘルプを頼む

人は雇えない。
だから、無料で家族を動かすという手段に出てしまった。
いや、家族から申し出てくれたのだ。
ありがたや、ありがたや。

マニュアルは、出荷方法と万が一のための管理画面のログインや編集方法だ。

もし、何かあった場合は、この仕事を父に任せることにした。
父は60代にも関わらず、パソコンについても結構詳しく、少し説明しておけば出来る。
夫は日中仕事だからほとんど無理だということで、主に父に何かあれば連絡することにした。

私が入院中にやれること

受注後のメールのやり取り。
オンラインショップ内の編集。
出荷準備を家族に指示。

家族に任せたこと

以下は全てマニュアルに書いた。

出荷の方法。(送り状の書き方、商品の大きさごとの梱包方法、集荷の連絡先など)
商品の配置見取り図。

万が一、私が死んだときやパソコン操作ができない状態になった時

もし、私が死んでしまったり、ノートパソコンが使えない程の状態になった時のことも考えて、閉店状態にできるようマニュアルに書いておいた。
あるショップシステムを使っていたので、父か夫が管理画面にログインし、「閉店」ボタンを押すだけだ。
あらかじめ、閉店ページは用意しているので、それに切り替わる。

私の出産前後がマニュアルみたいで助かった

私の出産までの過程は、よくある出産マニュアルみたいに進んだ。
出産予定日に出産にはならなかったが、わかりやすい過程をたどったのだ。

私が妊娠中、おなかの娘に「おしるしがきて、分娩室で破水で出産が助かるわ」と語りかけていたのが功を奏したのだろうか。

まず、出産2日前におしるし。
「もうすぐ出産時期が近づいている」とわかった。

陣痛は早朝にゆるく起こり、夕方にかけて厳しくなったので、一時閉店のHTMLの挿入は余裕でできた。

破水もなく、入院した。
もちろん、ノートパソコン持ち込みで。

そして、分娩室でいきんでいる最中に破水で、その後無事出産した。
母子共に無事。

娘に感謝せねばなるまい。

産婦人科入院中の受注と出荷作業

先日、出産後の体のきつさについては書いた。(妊娠後期から出産後まで続いた恥骨痛の苦悩
それでも、私は入院中、夜になると、ノートパソコンを開いて、受注を確認した。

トップページの一時閉店の文言のせいか、ほとんど注文はなかった。
いくつか注文はあったのでメールをお客様に送り、出荷できるものは父に連絡して発送してもらった。
発送が確認できたら、発送のメールも私が送信した。

退院後の作業

私の体は本調子じゃないが、退院後、家に戻るとその日から仕事していた。
と言っても、すぐにトップページの文言ははずさなかったので、注文はほとんどなく、なんとかできた。

でも、本当はゆっくりしたいと思っていた。

赤ちゃんは昼も夜もない。
寝不足でフラフラ、体はボロボロ、しかも、マタニティブルーになって、クタクタだった。

赤ちゃんが寝ている時に母親も一緒に寝なさいって言われるんだけど、寝ようと思ってもうまく眠れなかった。
生活リズムがむちゃくちゃで。

結局、体調が戻っていないのにそのまま営業再開していた。

最初の2ヶ月ほどは母に来てもらって、娘を見てもらってる間に私は仕事をした。

しかし、娘は次第に、私の抱っこしか泣き止まない時期に突入し、昼間は私ひとりで全て行うことにした。
ずっと娘をスリングに入れて、梱包もパソコンでの受注のやり取りも出荷も。

娘が他の人に抱っこされて泣いていても、誰かに手伝ってもらっても良かったのだと思う。
でも、誰かに指示するとかそういうのも逆にしんどく、自分ひとりでなんとかできる範囲だったし、自分ひとりでやってしまった。

誰かに特に褒めてもらえるわけでもなかった。
でも、自分でよく頑張ったなぁと思う。

それなのに。
あれだけ大変な時に頑張ったのに、開店から5年半ほどで閉店してしまった。

出産前後としばらくは大変だったのだけど、今では本当に良い思い出になっている。

最後に夫は昼間はもちろん仕事していて家にいないから育児は手伝えないが、帰ってきてからも休日も育児にきちんと参加してくれている。
ありがたや。